ここ衣笠・小松原一帯は
昔より農業を営む氏子さんが沢山おり
お祭りでは大人神輿を担いでいました
ふとしたことから境内にあったこの石を
持ち上げられるか力自慢が競い合い
持ち上がると願いがかなった
と言い伝えられています
いつしか氏子が願いがかなう力石として
手厚くお祀りしたそうです
この石は古くより祈願して持ち上げればあらゆる力を授けられる
天明九年以前より
〔西暦一七八九年:光格天皇在位〕
特に産子(氏子)の多数の人々が持ち上げて
安産・学力・試験・就職・其の他の
誓願成就を祈り御力を頂いておられるので
今回此実例を知悉している篤き崇敬者及び
氏子の発起により御奉鎮申上げたる次第にて
此石を持ち上げる代わりに
小石に本人の氏名・性別・年齢と
お祈りの事由をお書きになり奉納して頂けば
必ず御利益が授かる不思議な神石であります
御利益を頂かれたお方は必ず前記と同様に
小石に誓願成就御礼と書いて御奉納下さい
その小石は御祈念申し上げたる神石を社務所にてお受け下さい
昭和三十六年十月吉日 記
参照文献:
神明館蔵版・運命宝鑑の天皇・年代暦表より